オリックス吉田正尚外野手(29)がメジャー挑戦にあらためて強い意欲を示した。

「第23回ゴールデンスピリット賞」を受賞し2日、都内のホテルで表彰式に出席。今オフ、ポスティングシステムを利用したメジャー挑戦を球団から容認されており、祝賀パーティーでのトークイベントでは「日本のような成績を残してチームを引っ張っていきたい気持ち。世界を代表する選手がたくさんきた中で、肌で感じてみたいし、いろんな楽しみや不安を感じながら過ごしたい」と意欲を語った。

吉田正は19年から本塁打1本につき10万円の「ホームラン基金」を認定NPO法人「国境なき子どもたち」を通じ、開発途上国で貧困に苦しむ子どもたちに贈っている。積極的に社会貢献活動を続けていることから、同賞の表彰を受けた。式に出席したオリックス湊通夫球団社長(60)は、新たなステージに挑戦する吉田正を後押しすると同時に「メジャーにも同じような立派な賞があると聞いております。その賞を目指してぜひ頑張ってほしいなと思います」と、慈善活動を積極的に行うメジャーリーガーに贈られる「ロベルト・クレメンテ賞」を期待。少し気の早いエールを送られた。

ポスティングを経て、念願のメジャー挑戦がかなえば、来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場が流動的となってくる。吉田正は「もちろん栗山ジャパンの一員として戦いたいっていう気持ちはある。僕も新しいチャレンジをするところにいますんで、自分の動き方も日本とは少し違ってくると思いますんで、いろいろ決まってからだと思います。いいオファーというか、(話が)降りてこないとどうしようもない」と、昨夏の東京五輪に続き侍ジャパンへの思いを示しながら、慎重に言葉を選んだ。

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