ヤクルトは21日、新守護神候補として前ドジャース3Aキオーニ・ケラ投手(29)の獲得を発表した。

最速160キロの直球と鋭いカーブが武器の右腕。すべてリリーフでメジャー通算243試合、227回1/3を投げて279奪三振。1年契約で年俸100万ドル(約1億4000万円)プラス出来高払い。背番号は「11」に決まった。

今季限りで退団したマクガフの穴を埋める存在として、奥村編成部国際担当部長も「日本のプロ野球でエースがつけてもいい番号。いきなり抑えのエースとしてやってもらわないと困る」と期待を寄せた。昨年5月に右肘のトミー・ジョン手術を受けたが、今季もすでにマイナーで19試合に登板し、回復は順調だという。来年1月下旬に来日し、浦添キャンプ初日から合流予定。ケラは「コーチやチームメートから日本の野球を学び、優勝に貢献するために全力を尽くします。来シーズンが待ちきれない」とコメントした。

◆キオーニ・ケラ 1993年4月16日生まれ、米カリフォルニア州出身。エバレット・コミュニティー・カレッジ卒。12年にレンジャーズからドラフト12巡目指名。15年4月7日のアスレチックス戦でメジャーリーグデビュー。18年7月にパイレーツへトレード移籍し、ダルビッシュと同僚に。21年はパドレスとメジャー契約。今季はドジャースとマイナー契約を結び、19試合18回2/3に登板して20奪三振で自責点11。メジャー通算243試合登板で23勝13敗28セーブ、防御率3・33。マイナー通算は113試合で9勝9敗15セーブ、防御率3・02。185センチ、99キロ。右投げ右打ち。