妥協なき「ナカジマジック」で2年連続日本一&リーグ3連覇! オリックス中嶋聡監督(53)が12月31日、西武からフリーエージェント(FA)で加入した森友哉捕手(27)の起用法を「捕手1本」と明言した。
レッドソックス吉田正尚外野手(29)の穴を埋めるクリーンアップ候補。打力を生かすため経験のある外野などに回すプランも考えられたが、捕手としての力量も高く評価する。球団では75~78年の阪急4連覇以来のV3への強い覚悟も語った。
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おとそ気分に浸る間もなく、中嶋監督はV3プランを練っていた。絶対的な攻撃の柱だった吉田がメジャー移籍する大ピンチ。入れ替わりで獲得したのが森友哉だ。打撃のいい捕手・若月を生かすために、森を外野などで使うオプションも考えられたが「他のポジションで使う気は全くない」ときっぱり。指揮官の答えは捕手1本だった。
「今年はすごく嫌な攻め方をするなと思っていた。弱点をしつこく突いてくる。今が一番いい時じゃないか。ある程度分かってきたリードがある。年齢も年齢(若い)で、まだまだ成長できる部分でもある」
中嶋監督も現役時代は百戦錬磨の捕手。対戦相手として感じてきた捕手・森の脅威を、戦力に組み込むイメージも膨らんでいる。
「もちろん攻撃力が素晴らしい」と打力は計算済みだ。首位打者、MVPの経験があるだけに、吉田が抜けた打線の穴を埋める主軸に期待される。ただ、特別扱いするつもりはない。「そんな簡単に譲るような捕手陣じゃない。勝ってきた自信ももちろんあるでしょう」と厳しく言った。捕手の固定についても「臨機応変です」と明言しなかった。V2の原動力となった競争という中嶋メソッド。森も例外ではない。
90~94年の西武V5、球団では75~78年のV4以来のパ・リーグ3連覇へ。「楽しみよりは苦しみの方が大きいのかなと。毎年苦しいですよ。新しいチームとして生まれ変わるかもしれないという時に、優勝を目指すのは当たり前のこと。言葉では3連覇になるんですけどね」。新しい挑戦の1年になる。【柏原誠】
◆オリックスのリーグ3連覇 過去に阪急時代の67~69年の3連覇、75~78年の4連覇と2度達成している。パ・リーグでは90~94年に5連覇した西武以来となる。67~69年は西本幸雄監督時代で、球団創立32年目で初優勝してから3連覇を成し遂げた。日本シリーズではいずれも巨人相手に敗退。75年からの4連覇は上田利治監督が率いて投手陣には山田久志、足立光宏、山口高志ら、野手陣は福本豊やマルカーノらを擁した。75年の日本シリーズ初制覇から3年連続で日本一。2年連続日本一となれば、球団ではそれ以来の快挙となる。



