西武は全選手の契約更改が終了した。アップが29人、現状維持は18人、ダウンは15人だった。今季はチーム防御率が2・75と昨季の3・94から飛躍的に向上。それを象徴するように、アップ率トップ3は今季にブレークした投手が独占した。年俸の増減をランキング化した。(小数点以下は四捨五入。金額は推定)

 

【アップ更改ランキングのトップ5】

◆水上由伸=300%増

1000万→4000万円。新人王と最優秀中継ぎに輝いた2年目の右腕が最高率を勝ち取った。育成5位入団から成り上がって、自らのご褒美にベンツを購入。

◆与座海人=200%増

1100万→3300万。5年目のサブマリンは10勝7敗、防御率2・88と大きく飛躍を遂げた。侍ジャパンにも初選出され、年俸も自身の想像以上にホクホクとなった。

 

◆本田圭佑=138%増

1260万→3000万。適性は先発だと思われていたが、新型コロナで中継ぎ枚数が不足し、1軍に緊急招集されると、新しい役割でブレーク。45試合登板の防御率1・97で球宴にも初出場を果たした。

 

◆山川穂高=108%増

1億3000万→2億7000万。今季は41本塁打、90打点で2冠を獲得した。2年連続4000万円ダウンだったが、来季はFA権を取得見込みでもあり、大幅アップを勝ち取った。

 

◆鈴木将平=74%増

860万→1500万。6年目の今季は58試合出場の打率2割5分。来季のレギュラー獲得に向けた自信を深めたシーズンとなった。

 

【ダウン更改ランキング・ワースト5】

 

◆斉藤大将=50%減

1000万→500万。17年ドラフト1位左腕は昨年5月トミー・ジョン手術。今季はイースタン・リーグでも15試合登板の防御率9・56。育成から這い上がれるか。

 

◆渡部健人=25%減

1600万→1200万。2年目の今季は1軍出場なし。イースタン・リーグでも打率1割8分4厘、10本塁打と不本意な結果に終わった。秋から炭水化物抜きの食事で、117キロのボディーの肉体改造に着手する

 

◆伊藤翔=24%減

700万→530万。昨年10月にトミー・ジョン手術を受け、今季はリハビリに多くの時間を費やした。右肘も回復し、来季は支配下復帰を目指す。

 

◆浜屋将太=24%減

1310万→1000万。3年目左腕は今季、プロ入り後初の1軍登板なしと苦しんだ。来季は先発ローテ争いに絡みたい。

 

◆上間永遠=23%減

650万→500万。昨年11月にトミー・ジョン手術を受け、リハビリの1年となった。順調に復帰のステップを踏んでおり、来季は支配下に復帰し、1軍登板を目標にする。

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