オリックス中嶋聡監督(53)が、投手陣全員に先発調整指令を出す。絶対エース山本由伸のWBC出場が濃厚で、コンディション面を考えると今季も開幕投手を務められるかは不透明で、もしもの場合に備える。

21、22年は山本が連続して開幕投手を務めた。昨季も投手タイトルを独占し、2年連続4冠という史上初の快挙を成し遂げた。リーグ連覇、日本一の立役者だけに、当然今季も開幕投手は山本で決定…のはずだが、開幕前にWBCが開催される。日本のエース山本が代表メンバー入りすることは確実で、重要な試合を任される可能性が高い。指揮官はそこでの疲労やボールの感覚などの違いを考慮する。

「(WBCから)帰ってきたときに時差とか、いろんなものを考えた時に(球数制限に)合わせたピッチングをしてたら(日本に)帰ってきて、80球で代えなきゃいけないのか。その時の調整だと思うんですよ。だから、もう、絶対に山本が開幕投手っていうのは、僕は違うと思う。もう、ボールがそっち状態になってるでしょ。WBC用になってた時に、じゃあ、日本のボールに戻した時にちょっと感覚が違うとか、いろんなことが起こると思う」。

米国で行われる決勝戦まで進めば、3月21日まで激戦が続く。帰国し、同31日の開幕戦に向けて調整する期間は10日もない。山本といえど、コンディションを開幕戦に合わせるには時間的余裕が少ない。

だからこそ他の投手陣に期待する。「全員先発のつもりで来た方が、調整はしやすい。キャンプでしっかり投げられる。しっかり肩を作るためにも、全員に先発指令を出してもいいのかなと」。先発、救援にかかわらず広く開幕投手候補を探るつもりだ。リーグ3連覇、日本シリーズV2へ、柔軟に状況を見極める。【高垣誠】