うさぎのごとく跳びはねろ! 鷹の年男たちが飛躍の年を期している。23年は卯(うさぎ)年。ソフトバンクでは大卒2年目を迎える正木智也外野手(23)が“主役”のひとりだ。昨季は35試合に出場し、打率2割5分4厘、3本塁打、5打点も、出塁率は3割6分7厘の好成績だった。

慶応高、慶大出身のエリートボーイ。首脳陣は練習に取り組む姿勢や、ベンチでの勉強熱心さを高く評価している。正木は「『なんかやってくれそう』『なんか打ってくれそう』という雰囲気を出すことが大事だと思います。そのためには普段の練習の姿勢が大事なので」と明かす。学んだことは「僕はノートなどには書きません。全部頭でやっています」とクレバーだ。

高校通算50本塁打、大学通算13本塁打の長打力が武器だ。1年目は慶大時代に使っていた890グラムのバットより、10~20グラム軽いバットを使った。「確実性を求めながらフェンスを超えたい」という意図を持ち、「僕は長打力を求められているので変化は恐れません」とスマートに答える。

狙うポジションは一塁か外野。柳田や中村晃、牧原大に加え、FA加入の近藤との競争を強いられる。「キャンプの練習試合でしっかりアピールして開幕スタメンを取る」。表情もたくましくなった。

22年に大ブレークした三森も年男。右腕尾形、左腕田浦、若き元気印の増田、ロマン砲ことリチャードもうさぎ年生まれだ。藤本監督と同じ干支(えと)に生まれた若鷹たちが、指揮官を男にする。【只松憲】

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