巨人原辰徳監督(64)が13日、プレーヤー表彰で野球殿堂入りを果たした前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏(48)に祝福のビデオメッセージを寄せた。ラミレス氏が出席した「2023年野球殿堂入り通知式」で流れ、同氏も笑顔でメッセージを受け止めた。原監督の祝福メッセージの全文は以下の通り。

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「ラミレスさん、今回殿堂入り、そしてプレーヤーズで入ったと。大変おめでとうございます。数字を見てもですね、あらためて13年間、2000本以上、まあ打点も含め、ホームランも含め、すばらしい成績。何より、すごいなと思ったのは通算打率で3割を超えているという。まさにですね、殿堂入りにふさわしい名選手であると、あらためて思いました。私は相手チームとして嫌なバッターだなという、そういうふうにも見ていたし、まあ自軍の同じチームで4番バッターとして、ちゃんと輝いてくれた。大活躍をしてくれたというのもですね、大変印象に残っております。何より、ラミちゃんは日本が大好きで、日本人も大好きで、したがって日本の多くのファンに愛された、もう指折り数えて1番、2番、3番の指には必ず入るくらい、本当に日本のファンに愛されたプレーヤーだと思います。時に、選手の時も監督室に私のところを訪れてきてくれて、チームは今こういう状況だ、こういうふうにしたら監督どうだろう、といういろいろアドバイスをしてくれたり、あるいはミーティングをしたりですね、よく力になってくれました。まあ私の中で一番、彼のすばらしさというのは、バッターというのは打っても3割、まあ凡打がだいたい6割以上が凡打。その中でもですね、もう全く変わらないんですね、打とうが打つまいが。常にデイバイデーだと。また明日だ、また明日だ、というその前向きさは私も大変勉強になりました。プレーヤー同士ではやっていないんですけれども、まあプレーヤー同士でやっていてもですね、大変自分も尊敬に値する、すばらしいプレーヤーとして私も勉強になったのではないかなと思います。このたび、まあラミはまだ日本に住まわれているし、まあ奥さまも日本の方ですし、幸せそうにされています。当然、野球もまだ大好きだと思います。まあプレーヤーとしては、もう戻ることができないでしょうが、コーチあるいは監督、あるいはその野球に携わるという点においては、日本で大いに活躍してもらいたいと思います。今後のラミちゃん、アレックス・ラミレスに期待すると同時に、おめでとうということを言いたいと思います。本当におめでとうございました」