野球殿堂博物館は13日、今年の殿堂入りメンバーを発表し、エキスパート表彰で、阪神で2度の3冠王に輝き1985年(昭60)の日本一に貢献したランディ・バース氏(68)が選ばれた。

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-日本の野球への適応で苦労したことは

バース氏 アメリカではボールカウントが3-0、3-1なら速球でしたが、日本ではフォーク、チェンジアップ、スライダーが来ました。その攻められ方に慣れるまで非常に対応に苦しんだことを覚えています。自分の中で「オッケー、ここはフォーク、スライダーがくるぞ。それを待つんだ」と言い聞かせて打席に入っていました。速球で攻めてこないということに慣れれば慣れるほど、結果もついてきたと思います。

-最も思い出に残っている試合、ホームランは

バース氏 バックスクリーン3連発もそうですが、私にとって一番印象深かったのは、後楽園で打った場外ホームランです。

-セ・リーグではバース氏以来の3冠王を獲得したヤクルト村上について

バース氏 彼のことはよく知っています。素晴らしい選手です。打撃のタイトルを3つ同時に取るということは非常に難しい仕事です。シーズンを通して集中しないと達成できることではありません。

-WBCで日本代表が優勝するために必要なことは

バース氏 日本代表には素晴らしい選手がそろっています。1球1球に集中し、ミスを犯さなければ優勝するチャンスは十分にあると見ています。