阪神井上広大外野手(21)が右翼争いにしがみつく。1軍春季キャンプのフリー打撃で80スイングし、13本の柵越え。全体練習後の個別練習でも快音を響かせ続けた。オフには巨人岡本和、西武山川とセ・パのアーチストと自主トレ。「ボールをつかめている感じがある。いろんな人と自主トレをさせてもらって、この感じがちょっとずつ、つかめてきている」と手応え十分だ。

岡田監督は「当たったら大山より飛ぶんちゃう」と飛距離を評価しながら、シビアな点にも触れた。「1軍の実績ないんやから。今の井上の立ち位置いうたら、何とか1軍にしがみつくってとこやろ」。2軍キャンプに参加しているドラフト1位森下らライバル多き右翼。井上も厳しい争いであることは自覚している。

「何とかしがみついてやっていければ。ライトの定位置も空いているとおっしゃっているので、そこを目指してやるのは当然。その1人に自分も入っていければ」。目の色を変えて限られた席をつかみ取る。

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