巨人菅野智之投手(33)が宮崎春季キャンプ大トリでブルペン入りした。

3日、1軍投手陣17人の中で、最遅でブルペンで投げ込んだ30球に「上々だったと思います」と手応えは十分だった。ストライク率は21球で70%と、高性能に安定飛行。変化球含めて制球良く投げ終えた。「心も体も充実しているので、今日投げることにしました」とデイ・バイ・デイ調整で、開幕見据えてつくりあげる。

18番のユニホームを着て3日目、自らに問いかけた。自主トレは「野性的」をテーマに12月ハワイ、1月宮古島でワイルドに仕上げてきた。その体に投球感覚を植え付けるタイミングを見計らった。「ユニホームを着て投げるブルペンと、短パンTシャツで投げるブルペンとでは天と地ほど違う」と2日間ブルペンに入らず、心身の状態を見極め投げることを決めた。

11年目の今季は、あえて計画を立てない。開幕から逆算しブルペン、実戦、オープン戦と日程を決めていたこれまでにはない挑戦。「体がしんどいとき、気持ちが乗らないとき、決めた予定を無理してでもやらないといけないっていうのはなくなる。それってけっこうピッチャーに大事なこと。開幕が1週間遅いというのはやっぱり大きいと思う」。WBCで、例年より開幕まで1週間長い時間的猶予を有効活用。1日1日、日々状態を把握していく。

その先には6年連続、9度目の開幕投手が自然と現実味を帯びてくる。「もちろん投げたいと思ってます。監督、コーチに認めてもらえるような結果をオープン戦で出して、その中で勝ち取れれば」と大役への自覚と責任を口にした。【栗田成芳】

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