大学でも「日本一を達成する」と誓った。

昨年、春夏連続で甲子園に出場しセンバツでは優勝した大阪桐蔭(大阪)の4番丸山一喜内野手(3年)と、夏の甲子園で東北勢初の日本一を達成した仙台育英(宮城)の最速145キロ左腕・斎藤蓉投手(3年)が4日、埼玉・新座市の立教大に入寮した。

丸山が「当然、日本一を目指してやっていきたいです」と言えば、斎藤も「自分も大学で日本一になりたいです」と声をそろえた。

投手と内野手。ポジションは違うが、高校時代から同じ「日本一」を目指してきた。昨夏、6月には練習試合で対戦。斎藤対丸山の対決は、丸山が左前安打を放ち、試合も大阪桐蔭が12ー2で勝利した。当時を振り返り丸山は「外のボールが速かった。変化球のキレもすごかった」と言えば、斎藤は「トップレベルの打力。オーラがありました。そういう選手とこれからはチームメート。いろいろ学んでいきたい」と期待に胸を膨らませた。

お互い、4年後のドラフトも視野に入れる。丸山は広角に放つ長打力が魅力。「もっと力をつけて、本塁打を打てる選手になってプロを目指したい」と力を込めた。まずは大学野球に通じる体作りと俊敏性、守備力強化が課題だ。「西谷監督からは、4年間頑張り続けたら、何かあるぞ、と言われました」。恩師の言葉を支えに、プロ入りを目指す。

斎藤は試合を作れる投手が目標。「立教大の先輩、荘司投手(楽天)のように1位で指名される投手になりたいです」。現在は左ひじを痛めリハビリ中も、リーグ戦デビューを目指し調整を重ねていく。

2人の頼もしい優勝請負人が、立教大を優勝へ導く。【保坂淑子】