阪神ジェフ・ウィリアムス駐米スカウト（50）が4日、沖縄・宜野座キャンプ第2クール初日を訪問し、05年優勝メンバーの集結を喜んだ。新型コロナ禍の影響で20年以来3年ぶりのキャンプ訪問。練習前には「ヨロシク！ スミマセン！ ヒサシブリ！ ニホンゴ、ワスレタ。コトシハ、アレ。ミナサン、ガンバッテクダサイ」と日本語であいさつして笑わせた。
05年は岡田監督のもと勝利の方程式「JFK」の一角としてリーグ制覇に貢献。この日は指揮官はもちろん久保田投手コーチや赤星臨時コーチら当時の仲間が集結した。「優勝を共有できた部分も覚えているけど、そこにいくまで皆で一生懸命取り組んだ部分は本当に心に残っている」。当時、胴上げした指揮官の15年ぶり再登板に「若い選手が多いチームの中でまたリーダーシップを発揮してくれると思う」と18年ぶりの「アレ」へ期待を込めた。
この日はブルペンも視察し、同じ変則左腕の岩田らにアドバイスを送った。岩田は「体の使い方とかアドバイスをもらった」と満足げ。滞在予定は10日間。岩田は「明日もキャッチボールから見ていただける。最後まで残ってでもいろいろ聞きたい」と前のめりだ。【波部俊之介】
○…青柳が休日を挟んでブルペン3連投し、この日は変化球を全球種試しながら76球を投げた。「今日はカーブが一番よかったと（受けた坂本）誠志郎さんに言われました。球数を投げていくうちに、いいボールも何球もあった。この時期にしては、まあまあ投げられているんじゃないかと話しました」。開幕投手の本命は順調に調整を続けている。
○…才木が今年初めてフォークを解禁した。ここまで直球とカーブをメインに投球していたが、フォークの感触も確かめるなど、計100球を投じた。「自分にとって結構キーポイントになる変化球。これから実戦も入ってくると思うので、これからちょっとずつ投げて合わせていこうかなというところです」。岡田監督から高評価の右腕は「期待以上の結果を出したい」と目を輝かせた。
