早大は10日、14年以来9年ぶりにロサンゼルス遠征を行うと発表した。オープン戦や、現地の子どもたちへの野球教室を実施する。

期間は2月24日~3月4日。オープン戦では、カリフォルニア・ロサンゼルス校やカリフォルニア・ロングビーチ校、カリフォルニア・ノースリッジ校と対戦する。

早大は、1905年に日本の単独チームとして初めての米国遠征を実施している。小宮山悟監督(57)は「数多くの日本人選手が海を渡ってMLBでも活躍することが当たり前になった現代において、日本の一大学である、我々、早稲田大学野球部がこうして米国と関わりを持ち続けられるのも、ひとえにご支援、ご尽力いただきました関係各位のおかげでございます。ニューヨーク・メッツの一員として、西海岸遠征のあった2002年5月、ロサンゼルス稲門会に歓迎していただきました事が、昨日の事のようです。また、野球解説者として、何度となく、ロサンゼルスに立ち寄り、旧友と旧交を温めて来ました。私自身も5年ぶりの渡米となり、立場も変わり、いささか緊張感が増しておりますが、早稲田大学野球部の監督として、学生たちに、アメリカの良さ、ロサンゼルスの素晴らしさを伝えてあげたいと、そう考えております」とコメント。

森田朝陽主将(3年)は「この米国遠征で、私たちはたくさんのことを吸収したいと考えています。最先端のノウハウを学ぼうと、早稲田大学野球部が日本で初めて米国遠征を実施したように、日本にとって米国は常に仰ぎ見る存在でした。時代は移ろいでも、日本で白球を追う者にとって憧れであることは変わりません。リスペクトの気持ちを決して忘れることなく、最新の技術や思考、そして文化を目で見て、空気に触れ、目指す大学日本一の栄冠につなげたいと思います」とコメントした。