「のびしろ」しかないルーキーが、上々のデビューを果たした。楽天ドラフト1位の荘司康誠投手(22=立大)が、先発マウンドで対外試合デビュー。2回2安打無失点、2奪三振でロッテ打線を封じた。同じく初の対外試合となったドラフト2位小孫竜二投手(25=鷺宮製作所)も、3回から2番手で登板し、2回1安打無失点。開幕ローテーション入りへ期待がかかる新人コンビが、順調な滑り出しを見せた。
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大学時代以来の実戦マウンド。荘司は冷静に打者をかわし続けた。売りは、最速157キロの本格派。速球に目が向きがちだが、試合前に捕手の太田に率直な要望を伝えた。「真っすぐのピッチャーというイメージがみなさん強いと思うので、そうじゃないというのを伝えて。いろんなボールを使っていきたいというのは試合前に話ができた」。直球にスライダー、フォーク、カーブ、カットボールと持ち球をすべて使った。23球のうち13球が変化球。「それが僕の投球スタイル」と胸を張った。
プライベートではヒップホップユニット「Creepy Nuts」の大ファン。ニッポン放送のオールナイトニッポンでハマり、DJ松永と同じ新潟出身。11月の入団交渉時にファンを公言すると、Creepy NutsとDJ松永のツイッターから「いいね」の反応もあった。好きな曲は「のびしろ」で、登場曲の候補に挙げる。
即戦力の片りんを見せているが、まだ発展途上だ。目標にするのは、160キロ到達と沢村賞獲得。そのため、人一倍強く持つ自己分析力で、中長期的な計画を立てながらトレーニングに励む。1月は体調不良で入寮と新人合同自主トレの参加が遅れたが、焦らずにやるべきことをやってきた。
球団からは高い潜在能力を買われて、ドラフト1位指名を受けた。「本当に1試合、1試合が初めての経験。すべて糧にして成長していけたらいい」。今よりもはるかに大きい姿を思い描きながら、1歩1歩突き進んでいく。【湯本勝大】
◆Creepy Nuts(クリーピーナッツ)◆ R-指定と、DJ松永による2人組ヒップホップユニット。13年頃から活動を始め、17年8月にメジャーデビュー。18年4月からはニッポン放送「Creepy Nutsのオールナイトニッポンシリーズ」に出演
▽楽天石井監督(荘司と小孫の投球に)「積極的にストライクを取りにいって、積極的に仕掛けにいって、すごくいい投球はしてくれた」



