ロッテ吉井理人監督(57)が21日、石川歩投手(34)の開幕投手を回避し、白紙となったことを明かした。

今月13日に、3月31日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)での先発起用を言及していたが、オンラインで取材に応じ「石川投手は右上肢のコンディション不良で開幕を万全で迎えられるか分からないという報告が来たので、重傷ではないんですけれど、万全でないのであれば、開幕投手は1度、回避、白紙にしようと昨日(20日)判断しました」と決断した。

先週の石垣島キャンプでシート打撃(ライブBP)に登板予定だったが、それも回避していた。「その時は様子を見て、まだいけるかもしれないと聞いていたのですけれど、ちょっと感じが良くなくて」と状況を説明。昨季終盤にコンディション不良で離脱した患部と同様で、「キャンプに入ってからは状態が上がっていると聞いていて、本人からも問題なく出来ていると聞いていたんですけれど、ちょっと強度が上がるにつれて自分が思っている感覚には違っている感じ。投手にはよくあることでシーズン中だったら投げられたと思うんですけれど。シーズンに入ってそんなに時間がかからずローテに戻ってきてくれるんじゃないか」と経緯も報道陣に伝えた。

代役は小島和哉投手(26)、美馬学投手(36)らが候補に挙がるとみられるが、現時点では未定だ。「(WBC参加の佐々木)朗希を抜いて、誰かなというのをみんなで話し合っているところです」と話した。

一方、ソフトバンクがこの日、開幕投手に大関友久投手(25)を指名したことには「侍の代表にも名前が挙がったくらいの投手なので良い投手だと思っている。向こうもそれなりに事情があっての作戦だと思うので、こちらは大関をどうやっつけるかを考えていきたい」と開幕白星に向けて策を練る構えだ。【鎌田直秀】

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