来日1年目の昨季、無安打無得点を達成した日本ハムのポンセ投手が、今季初実戦の初球でいきなりスタンドの度肝を抜いた。5回からマウンドに上がり、先頭のロッテ藤岡への初球。160キロの表示に、球場全体がどよめいた。本人も「160キロを投げたことがあると言われているけど、自分の目で見たことはない」とビックリ仰天。信ぴょう性はともかく「状態はすごく良かったし、楽しむことが出来た。160キロに関しては自分は正しいと思っている」と、胸を張った。

157キロも計測し、1イニングを3者凡退。「上沢に握りや指の位置を教えてもらった」というフォークボールで空振りも奪い、マウンド上で満面の笑みを浮かべた。キャンプ初日から参加。「自分が楽しむことで相手捕手とも息が合う。常に笑うことを心がけていた」。開幕ローテ入りが有力な右腕は、2年目へ100点満点のスタートを切った。

○…加藤貴、上沢の左右のエース級2人が、そろって今季初実戦に臨んだ。ともに2イニングを投げ、それぞれ2失点。加藤貴は高めに浮いた直球を捉えられ2被弾、上沢も立ち上がりに3連続長短打を浴びたが、建山投手コーチは「主力がファーストストライクを取りにいくというチーム方針をやってくれたので、非常にありがたかった」と、若手のお手本となる投球に納得顔だった。

○…4番野村が21日の中日戦に続き2戦連続本塁打を放った。8回先頭でロッテ中森からバックスクリーンへ豪快な1発。「前の試合は風の部分もあった。今回はしっかり自分の打ち方で打てた。センターにしっかり打ちにいくのは、いい方向」と前向きに話した。直近2戦で4安打3打点と好調で「疲れてきても、しっかり下半身で打つ意識ができてきている」と手応えを口にした。

○…ドラフト2位金村尚真投手(22=富士大)がブルペンで新球を披露した。前日22日に上沢から教えてもらったばかりというツーシーム。ブルペン捕手からボール1個半ほど変化していると褒められ、頬を緩めた。たった1日での習得に「上沢さんの教え方が良かった」と最敬礼。「もう少し練習して、実際に試合で投げられたら」と意欲満々だった。

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