日本ハム育成ドラフト4位の山本晃大投手(23=BC信濃)が24日、阪神との2軍練習試合でプロ初登板した。新庄監督が視察する中、8回にマウンドへ。ストレートと変化球で2者連続で空振り三振を奪うなど1回無安打無失点2三振と好投した。関学大の先輩で、21年まで14年連続50試合登板したベテラン宮西から学んだ、徹底的に自身を追い込むトレーニングを生かし、支配下登録を目指す。

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背番号「128」が躍動した。8回から登板した山本は、先頭の阪神熊谷を144キロストレート、続く高山を129キロのカットボールで2者連続三振に。遠藤に四球を与えるも、最後は小野寺を捕邪飛に打ち取った。新庄監督の前で、1回無安打無失点。「とりあえずゼロで抑えられたのは良かった。1つフォアボールが出たのは反省。でも三振を取れているのは、良かった」と笑顔で振り返った。

関学大の大先輩、宮西の教えが糧になった。ともに2軍キャンプスタートの宮西に、あいさつに出向くと「お前か、一緒に頑張ろうな」と力をもらった。ランニングメニューでも常に並んで走り、ストイックさを目の当たりにしてきた。「お前らは全力の出し方を分かってない。まだ自分に甘えている」。ひたむきな姿勢と、強い言葉が力になった。「宮西さんとやってきたことが今日の投球に生きた。続けて結果を出して、いつか宮西さんと1軍で継投したい」と思い描いた。

技術面でも、プロで戦うための準備を地道に続けてきた。2軍キャンプでは「変化球が緩かった。スピードをちょっと意識して、曲がりが小さく球速がストレートに近いものに」。高山を三振に切って取ったカットボールは「結果的に抜けたボールでしたが、バッターからみたら嫌なボールじゃないかなと。武器になれば」と手応えを口にした。

兄大悟さんが遠洋漁業の漁師で現在、東北沖でマグロを追っている最中だ。漁船内にはテレビがあり、日本ハムの練習試合などを中継するCS放送「GAORA」が見られるという。この日の試合も中継されており「見ると言ってました」。宮西アニキと大悟アニキのエールを、支配下登録への励みにする。【永野高輔】

◆山本晃大(やまもと・こうだい)1999年(平11)4月23日生まれ、三重県出身。南伊勢宿田曽小1年から野球を始める。佐久長聖では2年夏に甲子園出場もベンチ外。関学大では4年時に全日本大学選手権ベスト8入りに貢献。昨季入団の独立リーグBC信濃では先発で9勝をマーク。昨年の育成ドラフト4位で日本ハム入団。186センチ、88キロ。左投げ左打ち。