ソフトバンク牧原大成内野手(30)が、侍ジャパン壮行試合に「1番中堅」で出場し、攻守に躍動した。

打っては初回先頭で佐々木から内野安打を放つなど2安打1打点。守備でも好プレーを見せた。今季から新背番号「8」を背負う男が、全国区の注目を浴びる「ドリームチーム」を相手に存在感を示し、宮崎の盛り上げに一役買った。26日も対戦する。

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スタンドはチケット完売で超満員。テレビでも中継される。2月の実戦としてはなかなかない注目度のゲームを、牧原大は楽しんでいた。集中力を注いだのは、侍ジャパンの若き右腕、先発佐々木の第1球だ。「全国が注目していると思ったので、そこに集中していました」と気合を入れた。

狙い澄ましたスイングは思ったより詰まらされたが、持ち前の俊足を生かして内野安打を奪った。「すごく速かった。170キロくらいに感じた。結果的にヒットにできて良かった」と振り返った。さらには、6回無死一、二塁の好機で左腕の宮城から右翼線に運ぶ適時二塁打。昨季の対戦で9打数無安打と苦にした相手も打った。

内外野をこなす超ユーティリティープレーヤーだが、今季は「中堅1本」でのレギュラー取りを狙う。その守備面でも見せた。3回2死二塁で、源田が放った中堅前への小飛球に反応。「シーズン中のつもりで守っているので、自然と体が反応しました」とダイビング捕球。腹部を軽く痛めるほどのハッスルプレーで、落ちれば1点の打球を死守した。

この日はチケットが完売し、スタンドは全面がファンで埋め尽くされた。鳴り物での応援も解禁され、宮崎でキャンプを張る地元九州のソフトバンクにも、侍ジャパンに負けないほどの声援が送られた。「プロ野球」らしい雰囲気、熱気でのプレーに牧原大は「応援されるのはすごくうれしいこと、モチベーションになる」と気持ちを盛り上げグラウンドに立った。

今年からは、昨季現役引退した明石2軍内野守備走塁コーチから引き継いだ背番号8をつけてプレーする。攻守に躍動した姿で新背番号を“お披露目”したが「ここは侍の力を借りてのアピールだったので、シーズン中に活躍できるように頑張りたい」と、今後を見据えて意気込んだ。【山本大地】

○…牧原大のプレーに、SNS上では「代表に呼んで」というラブコールが相次いだ。昨季規定打席に2打席不足ながら打率3割1厘をマークした打撃だけではなく、俊足も武器。何よりもこの日守った中堅だけではなく、二塁、三塁、遊撃の内野守備も高いレベルでこなすユーティリティープレーヤーに熱視線が送られていた。

○…2年目の正木智也外野手が代打で結果を出した。6回無死二、三塁で中村晃に代わって打席へ。カウント2-2から宮城の外角スライダーを右方向に流し「何とかランナーを返そうと、うまく逆方向に押っつける打撃ができました」。オリックスの天敵左腕から打ったことにも価値がある。「好投手宮城投手からいいヒットを打つことができて良かった」と笑顔だった。

○…侍ジャパンとの強化試合第2戦に先発予定の藤井皓哉投手が好投を誓った。「オフからやっていることを試したい。持っているボールが通用するか、制球も含めてどれだけできるか確認したい」。今季は先発転向し、開幕ローテ入りへ絶好のアピール機会となる。生目の杜(もり)で居残り調整し、「ローテを勝ち取っていくために結果、内容が大事になってくると思う。観衆も多くシーズンと近い形になるのでプラスに考えて楽しみたい」と気持ちを高ぶらせた。

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