阪神ドラフト6位富田蓮投手(21=三菱自動車岡崎)が「ドラ6中継ぎ列伝」を継承しそうな気配だ。ヤクルトとのオープン戦では4回にマウンドへ。同点の場面で初のイニングまたぎにも全く動じなかった。
先頭の赤羽に二塁内野安打を許すも、3人で片付けた。5回も直球、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークを巧みに操り3者凡退。2回1安打無失点と好投し、評価を高めた。「自分の球が通用するという自信にも変わりました。もっとしっかり打ち取れるようにしていきたい」。降板後にチームが勝ち越したため、“プロ初勝利”のおまけも付いてきた。
岡田監督は「もう中、そら中やわ。中は(岩崎の)左1枚になってるから。当然候補」と中継ぎ起用を明言。「えたいの知れないひょうひょうさ。でも、ポッとストライク取れるなあ。変化球でもほんまつかみようがない投球をする。すごい内容もいいし、結果も出してる」と強心臓に納得顔だ。ドラフト6位の先輩でもある岩崎、湯浅らとともに、貴重な左腕としてブルペンを支える可能性が高まっている。
持ち味のカーブを効かせた投球も光った。5回1死では松本友にカーブを3球連投。「自信もあるし、高さを変えるだけでも違う球になる」。1球目、2球目より外角低めに投じた3球目のカーブでバットの先で引っかけさせ、投ゴロ。相手を惑わせ続けた。
2軍キャンプスタートからアピールを続け、18日に1軍合流。紅白戦から計4試合に登板し、無失点を続けている。「結果にこだわってやっていきたい」。新星ドラ6もまた頼もしい。【三宅ひとみ】
◆阪神富田アラカルト◆
◆生まれ 2001年(平13)9月6日、岐阜県出身。
◆球歴 6歳から軟式野球を始め、中学は大垣ボーイズで硬式野球。大垣商(岐阜)では甲子園出場なし。20年に三菱自動車岡崎に入社。阪神中野は同社の先輩。
◆世界一 昨年10月のU23W杯では4試合に先発し計16回2失点、防御率0・56で優勝に貢献。最優秀投手賞と先発投手部門ベストナインの2冠に輝いた。
◆朗希世代 ロッテ佐々木朗、阪神では西純、及川、井上らと同学年。
◆背番号50 22年ドラフト6位で阪神入団。エース青柳が昨季まで背負った背番号「50」を引き継いだ。
◆高評価 キャンプは2軍スタートだったが、和田2軍監督が絶賛するなど評価は高く、2月18日に1軍に昇格した。
◆サイズ 174センチ、78キロ。左投げ左打ち。血液型はB型。



