ソフトバンクが27日、宮崎春季キャンプを打ち上げた。主将の柳田悠岐外野手(34)は5年ぶりにA組で完走した。前回完走の18年は自己最多の36本塁打を記録。昨季は不本意な成績に終わった主砲が、順調な調整ぶりで、完全復活に弾みを付けた。

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柳田が充実のキャンプを過ごした。ここ数年はコロナ禍や故障の影響で出遅れたが、18年以来のA組完走だ。チームは練習試合を行うため2日まで宮崎に滞在するが、この日でいったん春季キャンプを打ち上げ。主将の柳田は「しっかり練習できました。去年よりいいんじゃないですか」と満足そうに振り返った。

昨季は打率2割7分5厘で24本塁打と、球界を代表する主砲としては物足りない成績に終わり、チームも2年連続でリーグ優勝と日本一を逃した。悔しさを胸に、オフから体調管理を徹底。23年を戦い抜くための体作りが実った。

キャンプ序盤は、新加入の近藤と並んでフリー打撃に入り、競い合うようにバットを振った。ランチ特打も行い、珍しく全体練習後に居残りでロングティーに取り組む日もあった。「痛いところがないので。そこが一番いいところじゃないですか」と、表情も明るい。

紅白戦にも全5試合に出場。21日には2打席連続本塁打も放った。25、26日の侍ジャパン壮行試合にも2試合とも出場。快音は聞かれなかったが、5打席に立ち右翼守備にも就いた。近年まれに見る順調な調整ぶりだ。

藤本監督は「キャプテンがグラウンドにいないというのは少しさみしいところもある。柳田がこのキャンプの1カ月間おれたというのは一番大きかったと思います」と評価。レギュラー白紙で始まったが「実績が違いますからね。うちの看板選手ですから。近藤、柳田という打順は相手に取ったら脅威になる。代わりはいないと思いますよ」と、侍ジャパンに参加している近藤とともに“内定”を与えた。

柳田は28日ロッテ戦(宮崎アイビー)にも出場予定。1カ月後に迫る開幕に向けて「まずは結果にとらわれず、これや、というものをなるべく多く見つけられるように。後は感覚の話なので。感覚と、コンディションを上げていくだけです」と話した。【山本大地】

【柳田の過去5年のキャンプ】

◆18年 新選手会長としてA組でキャンプを完走。シーズンは自己最多36本塁打を放つなど、チームの日本一に貢献した。

◆19年 キャンプA組スタートも、右太もも裏を痛め一時離脱。シーズンでも4月に左膝裏を痛め、38試合の出場にとどまった。

◆20年 19年オフに右肘を手術した影響で、キャンプはリハビリ組スタート。シーズンでは初の最多安打、2度目のMVPを獲得する活躍で3年ぶりリーグVに導いた。

◆21年 両アキレス腱(けん)の不調のためキャンプはリハビリ組。東京五輪で金メダル獲得に貢献し、シーズンでは5年ぶりに日本一を逃した。

◆22年 1月に新型コロナウイルス陽性となった影響で、福岡・筑後のC組スタート。シーズンでは打率2割7分5厘、24本塁打と不本意な成績に終わった。

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