ロッテのドラフト3位ルーキーで、昨夏の甲子園の新潟代表・日本文理の田中晴也投手(18)が1日、新潟市の同校で行われた卒業式に出席した。

「充実した3年間でした」と卒業証書を手にした田中は笑みを絶やさなかった。

思い出が詰まったグラウンドで3年生チームメートや保護者と記念撮影を行い、後輩部員からは花を贈られた。ロッテの新人合同自主トレ合流前の1月以来、約2カ月ぶりの登校はリフレッシュの場になった。式で卒業生の名前が1人ずつ読み上げられ、部員の名前を聞くと「一緒に練習してきた仲間への感謝が湧いてきた」と話した。

2月のロッテキャンプはキャッチボールだけでブルペンには入らず、体作りに専念。憧れの存在、佐々木朗希(21)の投球はブルペンで捕手の真うしろから見た。「ストレートは今まで見たことのない威力。フォークもすごい」。刺激が詰まった1カ月を過ごした。

当面の課題はプロで戦える体力をつけること。ロッテ吉井理人監督(57)にも「焦らずにやっていこう」と言われた。一方で「早く試合で投げたいという気持ちもある」。式を終えると、その日のうちに2軍本拠地の浦和に戻った。2日から練習を再開する。「今年の目標は1軍で勝ち投手になること」。卒業の日に改めて1勝を誓った。【斎藤慎一郎】