阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(22=中大)が「初甲子園」で快音を連発した。
キャンプを終えたチームは本拠地・甲子園での練習をスタート。森下にとって聖地のグラウンドは東海大相模で4強入りした18年センバツ以来、5年ぶり。プロとして初めて立った黒土で見せたのは、さらに進化した姿だった。
聖地でも快音が止まらない。フリー打撃では40スイング中7本の柵越え。ともに打撃を行った佐藤輝の45スイング中5本を超えた。「すごく打ちやすいというか(ボールが)見やすかった。早くマウンドでピッチャーのボールを見たい」。7発中、左翼方向には推定120メートル弾を含む6発。右翼から左翼方向へ浜風が吹く同球場で、早くも“浜風打法”を披露した。
岡田監督から開幕3番候補にも挙げられる22歳は、キャンプから打撃フォームをマイナーチェンジ。バットの位置をわずかだが高くするなど細かな部分の微修正を加えた。「試合の中で(打球の)角度が出てなかったので。芯に当たった時の感覚はキャンプ中そこまで良くなかった。良くするために変えました」。角度の向上が、アーチ量産を予感させる。
右翼では島田とともに守備の個別練習も受け、芝の感触を確認した。黒土と緑の芝が映える甲子園には「すごく楽しめました」と興奮気味だった。5年前、春のセンバツでは3番打者として15打数4安打を記録。中でも敗退を喫した準決勝智弁和歌山戦は「お客さんも多かったし、すごい印象的」と深く脳裏に刻まれている。
くしくも高校時代と同じく縦じまのユニホームで、大きくなって帰ってきた。「阪神タイガースでいい思い出をしっかり作って。ホームグラウンドなので、そこで一番打てるように」。期待のルーキーが思い出の聖地で、新たな1歩を踏み出した。【波部俊之介】



