日本ハムのドラフト2位金村尚真投手(22=富士大)が“先発テスト”に挑む。

5日に札幌ドームで行われる楽天とのオープン戦で、対外試合では初先発を任されることになった。3日はエスコンフィールドでのチーム練習でブルペン入りして調整。首脳陣が先発適性を見極める機会でもあり、結果によっては開幕ローテーション候補に急浮上する可能性もありそうだ。

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金村が対外試合で初めて臨む先発のマウンドは、先発適性を見極めるテスト登板にもなりそうだ。対外試合デビュー戦となった2月21日中日とのオープン戦では抑え。同26日阪神とのオープン戦では3番手として登板し、2回を投げて被安打2、無四死球、無失点と好投した。次は先発のポジションで結果を残し、先発ローテ候補にのし上がる。「まずは自分の持ち味を出すことが求められていると思うので、しっかりと自分をアピールしたい」と気を引き締めた。

首脳陣は、実戦で着実に結果を出している金村に熱視線を注いでいる。阪神戦の試合後、加藤投手コーチは「マウンドさばきを見ると前(先発)も見てみたい。回を追うごとに良くなっていきそうな雰囲気はある」と語った。そんな期待の高さを金村もひしひしと感じている。「立ち上がりにどういったピッチングをするのかっていうのを、監督やコーチが見ていると思う。まずは立ち上がりで、自分のいいパフォーマンスを出したい」と意気込む。

冬の寒さが残る北海道で登板するのは初めてだが、寒さについては沖縄の言葉で「なんくるないさ」の心持ちだ。初先発に向けては「ちむどんどん(胸がワクワクする)」の心境で、結果を残したい一心に燃えている。「チャンスが訪れた時にいかに結果を残すかがプロ野球選手としてすごく大切なこと。しっかり結果を残したい」。沖縄が生んだ本格派右腕が、先発のマウンドでも大暴れする。【石井翔太】