阪神岡田彰布監督(65)が15年ぶりに甲子園で指揮した。試合には敗れたが、途中出場のドラフト1位森下翔太外野手(22=中大)が走ってはプロ初盗塁、右翼の守りでは強肩を生かした好返球を見せ、開幕右翼スタメンへ大きく前進した。試合後の岡田監督の一問一答は以下の通り。

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-打線では板山が1回に2点適時打でアピール。ご覧になって。

「ご覧になっていうか、見ての通りやんか。唯一のタイムリー打ったヤツやから、そんなの」

-守備面で内外野の連係は

「あー、アウトと思ったけどなあ。(6回1死一塁から頓宮の左越え二塁打で、左翼井上、遊撃木浪、捕手坂本と本塁への中継も木浪の送球が)やっぱりちょっとそれた。まあ、コリジョンのあれがあるからなあ。タイミング、アウトと思うよ」

-練習の成果が出ている

「それはまあ、やってきたことというかな、中継にしてもいい練習の打球行ったからなあ。そういう意味ではアウト、セーフ関係なしにして、やることはできてるなあていう感じよ。そんなん絶対アウトになるわけじゃないからな。なんぼいい球返ってきてもセーフの場合はあるわけやからな、それは。でも、やろうとしてることは今日でもそないして、(8回2死二塁、頓宮の)ライトオーバーにしても、別に(右翼の守備位置を)そんな前にする必要はないんやけど、あれの中継にしても、そう言うことは継続してやっていけばいいと思うけどな」

-森下もプロ入り後初めて甲子園でプレーした

「なあ、もう1回、2打席立たせたろと思て何とか早い打順に入れたんやけど、(9回は次打者席で試合終了し)もう1人やったなあ。もう1人出たら、あれやけど。明日は頭からいくからアレやけど」

-速いピッチャーにも力負けせず振っていった。

「速いなあ、あれ、山下いうの。びっくりしたわ。久しぶりに速い球見たなあ」

-森下は守備ではいい球を投げていた。

「肩ずっといいやん、そら、おまえ。肩というかスローイングがいいからな。サードアウトにしたんでも…。初回でもあれ、本当はセカンドに行かれるとこやで。(杉沢の左安打を)ミエセスにしても早いスローでセカンドに返しているから、あれは本当やったら、足の速いやつやったらセカンドに当然行くようなあれやったけど、うん、まあ、そういう中継とか、そんなんはやってたことがちゃんとやれてるんじゃないかな」

-森下は走る方でも戦力に

「それはもう戦力って、ここでずっと試合に出るっていうことは1軍戦力としてある程度、そんなしてな、そんなあれやんか、残ってないよ。あと何人かやんか、このメンバーから落とされるっていうかな、ファームに行かなあかんのは」

-森下の二盗はサイン

「ああ、サイン、サイン。あれは」

-サインに応えられる走塁

「まあ、走力、それはね、いろんなカウントとかでな、バッターとの兼ね合いもあるし、まあ、足も遅いことはないし、盗塁、スチールできるくらいね、足はあると思うよ」

-大山もそろそろと話していたら安打が出た

「まあ、出るやろ言うても、出てどうこう言うあれじゃないやんか。なあ、久しぶりにええバッティング見たやん。2打席目な。今年一番ええスイングしたな2打席目がな。サードフライ(結果は捕邪飛)がな。あんな(初回の)ヒットなんて、どうにも思うてないよ、そんな。2打席目のスイングよ。今年イチのスイングしたんじゃない。そういうのを見てるから別に、別にヒット打って一三塁になったからって、何にもうれしないよ。ちょっと2打席目で何となくいい感じになったなと思ったけどな」

-サインを出す位置など一塁ベンチからの見え方は

「いやいや、普通に普通に。サインは平田が出してたから知らんよ」

-15年ぶりに甲子園で指揮した景色は

「まあ、別に普通やで。普通やわ、それは」

-トランペットや声を出しての応援のある甲子園は

「いやオレ、(コロナ禍で制限され)声援ないところでやってないもん。分からん、分からん。前(04年~08年の第1次政権)も声援あったもん」

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