ソフトバンク新守護神のロベルト・オスナ投手(28)が、北の大地でいよいよ開幕前の最終調整に入った。

敵地日本ハム2連戦で連投を志願し、初戦は8回に登板。先頭福田光るから150キロ直球で空振り三振を奪うと、代打アルカンタラは9球粘られながら中飛に。最後は代打奈良間を139キロチェンジアップで空振り三振に仕留めた。これでオープン戦6試合に登板し、まだ1人も走者を許していない。打者18人から10奪三振と圧巻の内容だ。

左翼フェンス後方にあるブルペンから小走りでマウンドへ。特別な感情も胸に秘め、マウンドに上がっていた。日本時間の午前中、母国メキシコがWBC準決勝で侍ジャパンと対決。惜しくも逆転サヨナラ負けを喫したが、故郷の健闘に敬意を表した。「本当に準決勝にふさわしい素晴らしい試合だった。日本はタレントがそろっているし、優勝すべきチーム。その中でエキサイトさせてくれる最高な試合を見せてくれたメキシコを誇りに思う」。

これまではピンクのグラブを使用していたが、この日は母国カラーでもある緑と赤のグラブを左手にはめた。「ニューグラブ。代表でプレーできなかったが、思いも込めてメキシコカラーにした。いい投球ができて良かった」と笑顔。母国からエネルギーをもらい、22日の日本ハム戦にも登板予定。開幕へ、死角は見当たらない。【佐竹英治】

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