西武中村剛也内野手(39)はやっぱり頼もしい。右ふくらはぎ痛で抹消された山川に代わり、4番DHでスタメン出場。

6回、中堅左への痛烈な適時二塁打を含む3安打に「ランナーかえせて良かったです」と淡々と話したものの、さすがの存在感を示した。

地をはうようなライナーは、初対戦のロッテ中森から放った。「甘い球を1発で仕留められて、いい感じでした」。プロ22年目、1軍公式戦では通算749人目の対戦投手は、2番ペイトンが4球ファウルにしたクセ球の持ち主だ。「まぁ、打席に行ってみないと分からないこともあるんですけど、タイミングはベンチでもネクストでも取れるし」。これで通算1704安打目。454発をかち込んだ主砲には、見事なまでの技術と経験がある。

痛烈打で二塁まで激走した。5回、マキノンの適時二塁打でも一塁から激走し、生還した。「ナイスラン!」とほめられても「そうっすか」と照れる巨漢ベテランに、松井監督は「ずっと4番を打ってきた打者。本当にどっしりしてくれましたし、打つ、走る。積極的によくやってくれている」とたたえた。連勝中のロッテを止め、西武に勢いがついた。【金子真仁】

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