先発のオリックス山本由伸投手(24)が、3回まで7奪三振のロッテ佐々木朗希(21)に負けじと、3回に3者連続三振を奪った。

先頭の平沢を2球で追い込むと、119キロのカーブで見逃し三振。続く藤原も123キロのカーブで空振り三振を奪った。最後は藤岡を再び123キロのカーブで空振り三振。ここまで最速156キロの直球との緩急でロッテ打線を翻弄(ほんろう)した。

山本は初回、2回に三塁線への二塁打を許すも、3回まで2安打無失点5奪三振。ロッテ佐々木朗と手に汗握る投手戦を繰り広げている。

★主な大エースの投げ合い

◆稲尾(西鉄)対杉浦(南海) 初の投げ合いは58年6月28日で、杉浦が8回1/3を投げ12奪三振、2失点で勝利投手となった。58年は4度対戦した両投手だが、翌年はなし。直接対決は12度と意外に少なく、稲尾6勝、杉浦3勝。

◆堀内(巨人)対江夏(阪神) 初対決の67年9月9日がいきなり投手戦となり、0-0のまま延長戦へ。2人とも延長11回を完投し、1-1の引き分けだった。70年7月31日には延長11回で江夏が1-0完封している。堀内の11勝に対し、江夏は7勝。

◆鈴木啓(近鉄)対山田(阪急) 山田が2年目の70年8月13日に初めて対戦し、鈴木啓が2失点で完投勝利。通算勝利は鈴木啓317勝、山田284勝だが、直接対決では山田に軍配。72~77年に山田が6連勝するなど、山田の10勝に対し鈴木啓は4勝どまり。

◆ダルビッシュ(日本ハム)対岩隈(楽天) 07年8月29日に初対戦し、ダルビッシュが完投勝利。ともにWBCを戦った09年には開幕戦で投げ合い、岩隈が3度目にして初勝利。10年5月8日にはともに9回無失点の熱投を展開。日米通算9度の投げ合いで、ダルビッシュ5勝、岩隈3勝。