阪神中野拓夢内野手(26)がプロ初の逆転サヨナラ打を放ち、2日ぶりにDeNAと並ぶ首位に再浮上させた

。1点を追う9回2死満塁でカウント2-2。あと1死、あと1球で岡田監督にとって第1次政権の07年8月7日以来、5733日ぶりにBクラスに転落した一戦で、守護神栗林から起死回生の一撃を左中間に運んだ。WBCの優勝トロフィー展示が甲子園歴史館で始まった日に、虎の日本代表が侍魂を発揮した。完投した西勇輝投手は初勝利となった。

▼阪神の逆転サヨナラ勝ちは大山の2点本塁打で4-3とひっくり返した21年9月4日巨人戦以来。西勇は完投勝利をマークした。西勇のように味方の逆転サヨナラ勝ちで完投勝ちしたのは、08年9月15日オリックス戦のダルビッシュ(日本ハム)以来15年ぶり。阪神では88年9月11日巨人戦で仲田幸が1失点完投、9回裏に代打田尾の逆転サヨナラ3ランで勝って以来35年ぶりとなった。

○…木浪が逆転サヨナラ勝ちにつながる二塁打を放った。1点を追う9回1死一塁。広島栗林の初球直球をとらえ、右翼線に運んだ。「西さんがずっと頑張ってくれて、(直前の)梅野さんも(右前打で)出てくれて、つなごうという気持ちだけですね。この勝ちはでかいなと思います」。3回にも左前打をマーク。今季4度目のマルチ安打で打率4割4分と絶好調だ。

▼阪神は今季2度目のサヨナラ勝ち。前回は4月1日DeNA戦(京セラドーム大阪)で、5-5の延長12回に近本の中前打だった。甲子園では今季初のサヨナラ勝ち。

▼中野は自身初のサヨナラ打。今季甲子園4試合目で、チーム初適時打でもあった。これまでは犠飛か内野ゴロの間の得点のみだった。今季初適時打がサヨナラ打となった。

▼今季甲子園で初の複数得点。過去3戦はいずれもヤクルト戦で1●3、1○0、1△1とすべて1得点だった。

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