楽天ドラフト1位の荘司康誠投手(22)は、デビュー戦でプロ初勝利とはならなかった。

プロ初登板初先発となったが、冷静なマウンドさばきで中盤までは無失点で好投を続けた。最速は152キロをマーク。力のある直球と、カットボールや、スライダー、フォークを織り交ぜ、的を絞らせなかった。「どの球種でも空振りを取れたというのは良かった。低めの制球もある程度はできるようになってきている」と手応えをつかんだ。

しかし、0-0の6回につかまった。1死一、二塁で、カウント2-1から低めに決めにいったカットボールを、野村に捉えられた。左翼フェンス直撃の2点適時二塁打。「狙ったボールではあったんですけど、しっかりそこを踏み込んで打たれてしまった。相手の方が上だった」と表情をゆがめ、悔しさをにじませた。さらに2死二塁でマルティネスに中前へ適時打を浴びたところで降板。5回2/3を4安打3失点で初黒星を喫した。

登録抹消はされず、“リベンジ登板”が予定されている。次回登板へ向けて「初回から3、4回あたりのピッチングができるように。それを続けていけるように。1人1人全力で向かっていった結果、長いイニングを投げていけたらいいと思うので、そういうイメージをしっかり持ってまた次につなげたい」と闘志を燃やした。

▽楽天石井監督(荘司について)「十分だったんじゃないですかね。立ち上がりから強いボールをしっかり投げて、自分の思い通りのボールも投げられていた」