<ヤクルト3-7巨人>◇23日◇神宮

巨人が投打がかみ合って今季2度目の連勝で6カードぶりにカード勝ち越しを決めた。高卒5年目横川凱投手(22)がプロ初勝利を挙げた。 初勝利をかけて先発した横川を、1発攻勢で打線が強力援護した。

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横川には刺激を受ける5歳下の現役高校生がいる。高校生といってもただの高校生ではない。大阪桐蔭のエース左腕で今秋のドラフト候補の前田悠伍投手(3年)。湖北ボーイズ(滋賀)、大阪桐蔭と全く同じ進路を歩んできた直系の後輩を「僕があれこれ言えるような立場じゃない。本当にすごいですから」と年下ながら一目置く。

前田の兄とは中学時代の同僚で、よくグラウンドに遊びに来た前田少年の姿をよく覚えている。グラブをいじったり壁当てしたり。「めちゃくちゃそっくりで、昔の自分みたいやなって。同じように遊んでたので」。2年生で背番号11を背負った左腕というのも全く同じ。幼少期の自分と重なった。

4強入りした今春のセンバツで投球姿を見届け、改めてすごさを実感した。でも、負けるわけにはいかない。いつか投げ合える日を信じて、横川はもっともっと大きくなる。【巨人担当=小早川宗一郎】