<阪神15-0巨人>◇27日◇甲子園
虎の左腕エースが歴史的快投だ。今季初登板初先発の阪神伊藤将司投手(26)が巨人打線を2安打無四球で完封し、71年村山実以来となる甲子園11連勝を飾った。5回1死から中田翔に左安打を許すまで完全投球。左肩違和感で出遅れたが、不安を一切感じさせなかった。21年9月から聖地では負け知らず。完封勝利は通算3度目で、いずれも巨人戦という「Gキラー」ぶりを発揮した。「巨人戦×甲子園=最強」の図式は今季も健在だ。
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2軍で過ごす日々の中、伊藤将はふと気づいたことがある。「そういえば、朝の天気予報、初めて見たかもしれない」。
2軍の試合はデーゲームがほとんど。自然と早寝早起きになる。毎朝、ぼーっとしたままテレビをつけると、画面に天気予報が映し出されることがよくあった。「高校でも大学でもあんまり見てこなかった。だけど、この期間はほぼ毎日、朝の天気予報を見てましたね」。
プロでの過去2年間で計19勝。1軍のナイターゲームで投げ続けてきた男に、午前6時30分起床、午後11時就寝という新たな生活リズムが定着しつつあった。昨年末で退寮した26歳は、愛車を走らせ練習開始の1時間30分前には鳴尾浜へ。「早く1軍で投げたい…」。ハンドルを握り、何度そう思ったことか。
復活星の夜。ヒーローインタビューを受け囲み取材を終えると、待ちわびた充実感とともに夜道を走ったことだろう。眠るのは日付を超えてから。朝の天気予報を見ることも、しばらくなさそうだ。【阪神担当=中野椋】



