慶大は投打がかみ合い、16安打で11点を挙げて東大に快勝した。

エース外丸東真投手(2年=前橋育英)が、通算3勝目となる今春初白星。今秋ドラフト候補の広瀬隆太内野手(4年=慶応)は、現役最多を更新する通算16号のソロ本塁打を放ち、歴代12位の元広島、小早川毅彦氏(法大)に並んだ。

広瀬は9回、先頭で元ロッテ渡辺俊介氏(46=現日本製鉄かずさマジック監督)の長男、アンダースローの東大・渡辺向輝投手(2年=海城)の112キロスライダーを左中間スタンドへ運んだ。25日の明大戦に続き2戦連発。打撃が上向いており「緩い変化球にタイミングを合わせて対応することができました。甘い球は捉えられている。選球眼が課題です」。歴代12位となる通算16号には「偉大な先輩方の記録に並べるのは光栄です。ただ記録を意識しすぎないように結果は結果で、やるべきことをやっていきたい」と話した。

外丸の力投が、勝利につながった。先発は今春5試合目。ストライク先行の安定した投球で、5回までノーヒット。7回を被安打2の1失点にまとめた。ようやく今季初白星を手にし「(明大戦から)中3日の登板は初めてでしたが、思ったよりも状態は悪くなかった。打者の反応を見て、優位に進められました」。堀井哲也監督(61)は「外丸は立ち上がりから安定感があって、踏ん張ってくれた。ひと冬を越えて、体力も変化球も成長した」と評価した。

◆広瀬隆太(ひろせ・りゅうた)2001年(平13)4月7日生まれ。慶応幼稚舎から慶応普通部に進み、中学時代は世田谷西シニアで活躍。慶応では春夏で計2度の甲子園に出場。高校通算41本塁打。慶大では1年秋、3年春、秋にベストナイン受賞。昨年から清原和博モデルのバットを使用。182センチ、91キロ。右投げ右打ち。