そら、あそこのポジションよ-。阪神岡田彰布監督(65)が1日、「6番右翼」のレギュラー不在に頭を抱えた。

井上が27日の巨人戦、28日のヤクルト戦で計6打点と爆発したが、その後8三振を含む11打席連続無安打と沈黙。帰阪前に東京駅で取材に応じた指揮官は「(固定できずは)あそこのポジションだけやんか。ライトがパッとハマってくれたら楽やけどなあ」と嘆いた。

打線の起爆剤として4年目小野寺の今季初昇格を決断した。2軍戦では内外野をこなしながら、ウエスタン・リーグで20試合に出場。打率3割1分9厘の好成績を残し、白羽の矢が立った。指揮官は「そらええやつ上げたらんと。北川(2軍打撃コーチ)が大丈夫って言うとるみたいで。あかんかったら埋没になるって言うから、そんなら小野寺上げよと」と明かした。代わって打率0割台の板山が2軍降格となった。

小野寺の先発起用については「ちょっと(練習)見てからやな」と慎重を期す。開幕スタメンのドラフト1位森下も2軍公式戦で打率4割2分1厘と結果こそ残しているが、「内容悪いわあ」と一蹴した。開幕16打席無安打から現在3試合連続安打中の島田については「ちょっとマシになってきたよ。どん底から、ほんまあいつは」とニヤリ。月が変わり“6番問題”は決着するか。【古財稜明】

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