巨人ドラフト4位ルーキーの門脇誠内野手(22)が「スーパースター」から打った。DeNAバウアーから6回の右翼席へのプロ1号2ランを含む3安打、1盗塁、猛打賞はいずれもプロ初だった。

創価大4年時だった。練習用グラブに「スーパースター」と刺しゅうを施した。「スーパースターになろうと。そのぐらいの気持ちをもってやらないと成長しない」と強い危機感があった。現状を変えるため野心をストレートに刻んだ。グラブを見る度に気持ちを奮い立たせ、ドラフト指名された。

プロに入ってからも目の前のスーパースターが教科書だった。2月のキャンプ中から遊撃で坂本と練習を積んだ。間近で同じ時間を過ごし「坂本さんはノックで腕がだらんだらんと究極の脱力をしている」と最良のお手本になった。

3歳の頃から父寿光さんに男手ひとつで育ててもらった。目隠しスイング、竹棒テニスボール打ち、カートでの動体視力強化など父子の独特な練習が今の礎になった。高3年夏に仕事を辞め、奈良から東京に引っ越し、体作りも支えてもらった。プロ入り後は約200万の新車をプレゼントしたが、活躍が何よりの恩返しになる。お立ち台では「いつも、ありがとう」と思いを絶叫した。【上田悠太】

▽父寿光さん 移動中だったのでスマホで映像を見ました。普段、あまりホームランを打つ方じゃないのですが…。新潟に営業に行った息子が契約を受注してきたんだなという感覚です。

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