阪神伊藤将司投手(27)は甲子園での連勝記録を「11」のまま継続した。先発で7回6安打1失点、102球の力投。1点リードの4回2死一、二塁の場面で6番内山壮に三塁線を抜く適時二塁打で同点とされたが、勝ち越しは許さなかった。「野手のみなさんの守備にも助けられながら、低めに丁寧に粘り強く投げることができたと思います」。降板後もベンチで必死に声を出し仲間を鼓舞した。

今月8日に誕生日を迎えたが、27歳初登板も粘りの投球だった。6回1死一、三塁のピンチでは4回に同点打を浴びた内山壮を高め直球で遊ゴロ併殺。7回には無死一塁から犠打を試みた長岡を投飛に打ち取り、一塁送球で併殺を完成させた。まだ甲子園連勝は途絶えていない。「負けなかったことは非常に良かった。継続まだできているんで、1つでも多くできればいい」。次回の甲子園で、球団では70~71年の村山実以来となる聖地12連勝を目指す。