明大は、早大に快勝して戦後初のリーグ3連覇へ王手をかけた。14日の第2戦に勝利すると、優勝が決まる。

打線がつながり、3本塁打も飛び出して17安打で15点。先発した今秋ドラフト候補、村田賢一投手(4年=春日部共栄)は6回2失点で今春2勝目。現役最多を更新する通算11勝目を挙げた。降雨による中断も11分間あったが、集中力を切らさなかった。それでも、田中武宏監督(62)は「エラーも出ましたし、もう明日をどうするか。全員が第2戦のことを考えています」と笑顔はなかった。

初スタメンに抜てきした今井英寿外野手(2年=松商学園)が5打数4安打4打点と期待に応えた。3回1死満塁で、フルカウントから直球をとらえて右翼線への適時2点二塁打。

6回2死からは、初本塁打となるソロを右翼スタンドへ放った。「いつスタメンと言われてもいいように、準備していた。やってやるぞ、という気持ちで臨みました」と話した。

松商学園では投手との二刀流で高3夏の甲子園に出場。今春は代打で2試合に出場していたが、初スタメンで一気にブレーク。田中監督は「非常に状態が良かったので、いつか使いたいと思っていた。いい投手にアジャストする能力が抜けている。4安打は出来すぎですが、持っている力からすれば驚くことはない」と評した。

明大は戦前の1937、38年(昭12、13)に4連覇を達成して以来の3連覇へ王手をかけた。