中日のドラフト1位仲地礼亜投手(22)が先発でプロ初登板し、1回2安打2失点、わずか20球で降板した。

降板後のベンチではトレーナーが落合ヘッド兼投手コーチと話し合う場面があり、試合後、立浪監督は「左の脇腹がつったみたいで代えた。相当緊張していたと思う。村上に打たれたがいいボールを投げていた。しっかり治して次を期待したい」と説明。大事を取って試合途中に都内の宿舎ホテルに戻った。当初から「投げ抹消」の予定だったといい、14日に出場選手登録を外れるとみられる。

仲地は先頭山崎に安打を出した後、青木、サンタナを連続三振。しかし2死二塁で、昨季の3冠王村上に1ボールから149キロの直球を左中間スタンドへ運ばれた。対戦に向けて「意識しないといったらウソになるけど、できるだけ意識しないようにしたい」と臨んだが、がっくり。その後、オスナを二ゴロに打ち取り、2回表の打席で代打伊藤を送られた。

連敗を3で止めた12日ヤクルト戦後、立浪監督は仲地について「(相手は)強打者がそろっているけど、逃げる投球しないように。緊張するだろうが、5、6回を3点、4点ぐらいで抑えるくらい投球を見せてほしい」と語り、ある程度の失点を想定した上でゲームメークに期待していた。

仲地は沖縄大出身で、沖縄県内の大学から初めてプロ入りした。開幕1軍を逃したが、2軍では5試合に先発し、2勝2敗、防御率4・44と実戦を積み、12日から1軍に合流していた。

チームは敗れ、仲地は初黒星がついた。【伊東大介】

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