巨人原辰徳監督(64)は、延長12回の劇的サヨナラ打にも、手放しに喜ばなかった。

ルイス・ブリンソン外野手(29)が同点の延長12回1死満塁、中越え適時打で勝利をもたらした。ただ、延長11回に四球で出塁も、塁を飛び出し盗塁死となる凡ミスで追い上げムードに水を差した。度重なるボーンヘッド。そのたびにバットで帳消しにしてきたブリンソンは「悪いプレーは忘れること、そして前に進むことを考えてました」と切り替えて、帳消しにする一打だった。

ただ原監督は、あえて心を鬼にした。「帳消しという言葉をね、使っちゃっていいのかというところですね。しっかりと検証しておく、そして次につなげるということはしておく必要があると思います」。歯止めをかけるためにも、しっかりとくぎを刺した。