自分から始まった連鎖は自分で止める。
DeNAトレバー・バウアー投手（32）が15日、横浜スタジアムでの投手練習に参加。先発する16日の広島戦（横浜）に向けて、キャッチボールや壁当てで調整した。チームは5連敗で首位陥落し「私が投げる試合で止めたいと思っている」と話した。
9日の巨人戦（新潟）で初黒星を喫した。6回11安打7失点（自責6）。足を絡められたことも敗因だった。クイックは課題だが「現段階で何かを大きく変えるのは時期尚早。ただ、どの程度走者を気にかけるのか、その部分が前回欠けていた。適したタイミングで対応していきたい」と同じ失敗を繰り返す気はない。
来日3度目の登板で、広島とは早くも2度目の対戦になる。3日の初登板は7回1失点に封じた。どんな打者がいるか知った一方、自身の球筋も見られた。「彼らが持っているデータよりも、私の方がより準備に尽くすというところ」。ここまでメジャー流の中4日、5日で登板してきたが、今回は中6日空き、来日後初の休日ができた。「皇居とかミズノのショップとか、カフェに行った」と都内を散策。リフレッシュしてコンディションも上々だ。
5連敗は9日から始まり、直近3試合は先発が5回もたなかった。サイ・ヤング賞右腕が連敗ストッパーを名乗り出たことに、斎藤チーフ投手コーチは「どの投手にも持ってほしい気持ちだし、彼がその先頭に立ってくれるのはうれしい。やっぱり彼には期待したい」。負を断ち切ると、信じて送り出す。【鎌田良美】
