オリックスから交換トレードで巨人に移籍した鈴木康平投手(29)が18日、都内の球団事務所で入団会見を行った。「自信をもって勝ちパターンや、緊迫した試合で投げられるように、アピールしていきたい。自分を信じてチームに貢献できるように、腕がちぎれてもいいくらい腕を振って投げたい」。背番号32のユニホームに袖を通し、新天地での活躍を誓った。

12球団ワースト防御率の巨人にとって、投手陣の補強は急務だった。17日時点で救援陣の防御率は5・18で、「魔の8回」では6点台となる。同席した大塚編成本部長は「7、8、9回が不安で負の連鎖を断ち切る投手が欲しかった。終盤になると迷いがあった、現場が不安で。アベレージが150キロ超えるピッチャーというのは、なかなかいない。鈴木君が収まってくれれば、チームが安定した試合ができる」と獲得の経緯を説明した。

鈴木は今季こそ1軍登板はないが、21年には34試合に登板し、防御率3・03、無敗でチームのブルペンを支え、リーグ優勝に貢献した経験があるリリーバー。中継ぎに四苦八苦する巨人投手陣にとって、プロ6年目の最速158キロを誇る剛腕への期待は大きい。

昨季まで「K-鈴木」だった登録名は鈴木でいくことも決定。育成の同姓、鈴木大和は「鈴木大和」のフルネームになる。

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