戦線離脱中の西武中村剛也内野手(39)が2日、埼玉・所沢市の球団施設でマシン打撃を再開した。

プロ22年目の今季は4番を任されることも多く、ここまで8本塁打を放ち、3、4月度のパ・リーグ野手月間MVPにも輝いた。その後、右外腹斜筋損傷で5月27日に出場選手登録を抹消されていた。

この日は雨天のため、室内練習場で行われた2、3軍の練習に参加。左膝の手術を終え、来季の復活を目指す岡田雅利捕手(33)と並んでティー打撃。2人で「オリャ!」などと声を張り合って、元気な様子で振り続けた。

中村はその後、軽めのマシン打撃へ移った。フルスイングには至らずも、軽やかに振りながらも快音を連発した。映像で打撃フォームもしっかりチェック。練習後に「マシン(打撃)は今日からです」と明かし「あれくらいのバッティングだったら」と話した。

患部については「(以前から)少し張ってた感じです」と説明。松井稼頭央監督(47)は登録抹消時に「本当に軽度なので、早く戻ってこれるとは思っています」と話していた。中村自身もこの日「そうですね」と長くはかからない見込みを口にした。5月27日の登録抹消のため、再登録は最短で6月6日。24歳渡部も4番で奮闘中ながら、頼れる39歳が戻ればなお力強い。戦線復帰へ徐々にペースを上げる。【金子真仁】