仙台大(東北6大学)のスーパールーキーが、衝撃の全国デビューを果たした。

初戦の先発を任されたのは、1年生右腕の佐藤幻瑛(げんえい)投手(柏木農)。リーグ戦でも3勝を挙げたエースだ。初の全国の舞台にも全く臆さず「緊張はマウンドに立ったら少しありましたけど、投げているうちに落ち着いてきた」とさらり。

2回には、自己最速を3キロ更新する152キロで空振り三振を奪った。「今まで球速を求めて練習してきてマックスが出たのでうれしいです。でもまだ1回しか出ていないので、努力したい」。スライダー、カット、スプリットを操り、5回1/3を被安打3の4奪三振、4四球で無失点に抑えた。「自分はまだ1年生で、打者陣も打ってくれると信じていた。抑えも4年生でいい投手がいっぱいいるので、守られている安心感の中で強気で投げられた」と振り返った。頼もしい1年生右腕に、辻本倫太郎主将(4年=北海)は「普段はかわいくて弟みたいな感じ。心強い投手です」と信頼を寄せる。

佐藤の将来の夢は、プロ野球選手。DeNAの八馬幹典アマスカウトグループリーダーは「1年生で大学選手権に出るチームのエースになり、大舞台で堂々と投げられているのがすごいこと。将来が楽しみな投手です」と話した。