全日本大学選手権で準決勝進出を決めている青学大(東都)は9日、同大のグラウンドで、午前5時半から練習を行った。

ウオーミングアップの後、投手は各自で練習。野手は1時間半ほど打撃練習で汗を流し、授業のない選手はそのまま昼まで自主練習に取り組んだ。中島大輔主将(4年=龍谷大平安)は「バッティングは各自がそれぞれ考えて取り組んでいました。いつもと全く変わらない。雰囲気はよかったです」と、話した。

最速152キロ右腕、下村海翔(4年=九州国際大付)、常広羽也斗(4年=大分舞鶴)と好投手2人を擁しているとともに、打線も2試合で21安打14得点と好調。それでも中島は「これからは厳しい戦いが続くと思う」と見据えた。1点を確実に取るために、自主練習では意識的にバント練習に取り組む姿もあった。「これからは1つのミスが命とりになる」と、気を引き締めた。

青学大は全日本大学選手権に6度出場し4度優勝、準優勝1回と好成績を残し、今大会も期待が大きい。中島は「優勝まであと2つと聞くと、もう迫ってきているんだな、という感じもありますが、優勝を意識せず、次の試合に集中できている。いい雰囲気で過ごせていると思います」と、平常心を強調。「いつも通りの野球をして決勝に進みたいと思います」と、力を込めた。

神宮で10日に行われる準決勝は、富士大(北東北)と対戦する。