三菱重工West(神戸市・高砂市)が日本生命(大阪市)を7-4で下し、第94回都市対抗野球大会に3年連続39度目の出場を決めた。2点を追う7回、拾尾昌哉捕手(21=奈良大付)の適時二塁打で1点差に迫り、なお1死満塁から笹治健汰外野手(26=大商大)が中越えの逆転適時二塁打を放った。敗れた日本生命は11日の第4代表決定戦にまわる。

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三菱重工Westは7回に笹治の適時二塁打で逆転した。ラッキー7の一打で球場のムードを一気に変えた。今予選は、途中出場中心の起用だったが、大一番で初のスタメン入りを果たした。「社会人ではベンチ(入りメンバー)を外れても、誰よりも練習をやってやろう」と努力を重ね、最近は打撃のコンタクト率が高まってきたという。地道な準備が実を結び、代表権を勝ち取る執念の一打となった。