全日本大学野球選手権の表彰選手が発表された。

最高殊勲選手賞には、決勝で完封勝ちをおさめた青学大(東都)の常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)が受賞。2試合に登板して2勝を挙げ、15イニングを投げて防御率0・00で最優秀投手賞にも輝いた。

首位打者は、明大(東京6大学)の飯森太慈外野手(3年=佼成学園)が獲得。14打数7安打、打率5割をマークした。今春のリーグ戦に続いて首位打者となり「こんなことになるとは思わなかったです。きれいなヒットではなく、粘った結果がいいところに転がった。集中力がよかったと思う」と話した。決勝戦では常広に完封負けし「落ちる球もコントロールされていた。リリースポイントが前なので、球速よりも速く感じた」と振り返った。

敢闘賞は、明大・小島大河捕手(2年=東海大相模)が獲得した。「うれしいです。打撃で少し貢献できたと思う。練習から1球でとらえることを意識している」と話した。今春から正捕手となり、層の厚い投手陣をリードする。準決勝までは無失点だったが、決勝で4失点して敗れ「投手はよく頑張ってくれた。非常に悔しいが、このままではダメ。もっと練習して秋に向かいたい」と話した。

特別賞には、鹿屋体大(九州地区南部)が選出された。初出場し、国立大では1試合最多タイとなる2勝を挙げた。

◆青学大野球部 大学創立から3年後の1951年(昭26)東都大学野球連盟に加盟。秋季リーグで3部優勝し2部昇格。72年春に2部優勝、入れ替え戦に勝利して初の1部昇格。2部降格と1部復帰を経て、87年に河原井正雄氏が監督就任。88年秋に1部初優勝。93年、全日本大学選手権初出場で初優勝。東都1部で通算13度の優勝。主なOBは元ソフトバンク小久保、元ロッテ井口、ヤクルト石川、オリックス杉本、レッドソックス吉田。部員数は49人で、今大会に出場した27校で最少。