明大(東京6大学)の背番号11を背負う今秋ドラフト候補のエース右腕、村田賢一投手(4年=春日部共栄)は、本来の姿ではなかった。

制球力が持ち味だが、変化球が高めへ。1死から死球を与えると、変化球を痛打されて連打を許し初回に2失点。これが、今大会チーム初の失点となった。

3回は味方の失策も重なって1失点。4回1死二塁で降板した。3回1/3を被安打6の2奪三振、4失点(自責3)と不本意な内容に「少し入りが悪かった。気持ちが入っていかなかった。決勝というところで、気持ち的なところで何か違った。試合に入り込めていないまま、決勝を戦っている感じ。自分に負けていた」と振り返った。

リーグ戦では通算12勝1敗。22年4月の早大戦以来負けておらず「今まで1年2カ月の間、負けてこなかった。今日負けて、改めて自分に必要なもの、課題が出ました。課題をつぶせる時間もある。課題が発見できる試合になりました」と自分自身と向き合った。

4連覇がかかる秋のリーグ戦へ「負けた瞬間(秋に)どう勝つかしか考えていない。より成長してつなげたい」と話した。