ソフトバンク有原航平投手(30)が、移籍後初、日本球界で3年ぶりの勝利を手にした。

先発で6回92球を投げ、5安打1失点。チームに8カード連続となる初戦白星を呼んだ。

初回は2死から3番青木に四球を与えるも、「村神様」こと4番村上を空振り三振に斬った。2回は1死二、三塁のピンチを背負いながら要所でギアを上げて無失点。カットボール、ツーシーム、カーブと多彩な球種でヤクルト打線を手玉に取った。

日本ハム時代の19年に最多勝に輝いた右腕は、21年にポスティングシステムでメジャーに挑んだが、レンジャーズ1年目の21年5月には右肩を手術。長いリハビリ期間を要し「苦しい時間が多かった」と、2年間でわずか3勝に終わったが、ソフトバンクで見事な復活だ。

初登板だった6日のDeNA戦では7回途中を1失点(自責0)。2試合連続で先発の役割を果たし、記念すべき鷹1勝を刻んだ。

◆有原航平(ありはら・こうへい)1992年(平4)8月11日生まれ、広島県出身。広陵3年時に甲子園春夏連続出場。早大ではリーグ戦通算19勝12敗、防御率2・72。14年ドラフトで4球団の1位指名を受け、日本ハム入団。15年は8勝で新人王。19年に15勝で最多勝。20年オフにポスティング制度でレンジャーズ移籍。右肩手術の影響などで2年間で3勝7敗、防御率7・57。今季ソフトバンクで日本球界に復帰した。推定年俸5億円。背番号17。188センチ、95キロ。右投げ右打ち。

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