西武が2回、2点を先制した-。ありがちな得点経過も、今の西武には光に見える。打者1巡目で先制点を挙げたのは、6月13試合目にして初めて。先制され追いつけず負ける。苦しいパターンを打破しようと、もがいている。

連打後、6番長谷川と7番金子が連続で犠飛を放った。試合前までの犠飛数7は12球団ワーストだった。貴重な2本。金子は「早いタイミングで追加点を取ることができて良かったです」とコメントを寄せた。前夜14日、左翼席の西武応援団が「働け」コールをし、波紋を呼んだ。打席に入る前から大歓声を送った獅子党たち。攻撃後に「金子、金子!」コールを送り、左翼の位置に就いた金子も足をそろえ、帽子をとりお辞儀した。連敗、2桁借金。勝ちたいのは誰もが同じ。金子は5回には内野安打を放った。1つの勝利、誰かのプレーが、空気を変えることもある。必死に戦う。

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