ロッテ佐々木朗希投手(21)とオリックス宮城大弥投手(21)の3度目の“仲良し対決”に注目だ。
2人は今春のWBCで世界一となった侍ジャパンの一員として活躍し、仲良しぶりが広く知れ渡った。宮崎合宿中などから一緒に練習を行ったり、時には佐々木朗がバックハグをするなど、じゃれあう姿もクローズアップ。
SNS上では「兄弟」「仲の良いカップルみたい。付き合っている?」「2人のいちゃいちゃに癒やされる」などの声も挙がった。
優勝時には2ショット写真を撮影したり、テレビのインタビューなどに答えたり。普段から連絡をとり、時には一緒に食事などにも出かけている。
シーズンに入っても、対戦時にはお互いの登板日以外では試合前にグラウンド上であいさつをかわすだけでなく、談笑も。5月17日のロッテ-オリックス戦の試合前には、ZOZOマリンのグラウンドで2人で寄り添って座り込み、西日を浴びながら笑顔で会話する青春ドラマのような場面もあった。
2人の仲が深まったのは、19年秋に開催されたU18W杯に出場したU18高校日本代表だった。同春にU18日本代表研修合宿で高校生史上最速163キロをマークした「令和の怪物」大船渡(岩手)佐々木朗と、U15日本代表時代から愛されキャラだった興南(沖縄)宮城。佐々木朗にとっては急激に注目が集まった中、大会前の強化試合で右手にまめが出来て降板するなど戸惑いもあった日の丸生活で、心を和らげてくれたのが宮城だった。
合宿中には佐々木朗が仲間の前で「似てない?」と切り出し、「(お笑いトリオ)四千頭身の後藤(拓実)に」と爆笑の渦に。練習でのダッシュでは佐々木朗から「オレとお前の勝負だ」と宣戦布告後、フライング気味に勢い良く飛び出し、宮城が必死に追う姿はチームの雰囲気を盛り上げた。U18W杯本番の19年9月6日、スーパーラウンド第2戦韓国戦では佐々木朗希が先発したが、まめが再発し1回無失点降板。そのあとを4番手でマウンドに上がった宮城も3回2失点(自責0)するなど延長10回サヨナラ負けを喫した悔しさも共有している。
プロ入り後、過去2度の投げ合いは、佐々木朗が昨年4月10日の完全試合など、いずれも勝利している。宮城との“対決”ではオリックス打線に15イニング無失点を継続中の佐々木朗は「とにかく良いピッチングができるように、チームの勝利に貢献する投球ができるようにしっかりと頑張りたいと思います」と仲良しコンビの投げ合いに負けるつもりはない。宮城も「本当に世代トップを走ってもらっている、引っ張ってくれている存在。あとは、たまに連絡とったりとか、ご飯に行ったりもして、仲のいい友達という感覚です。チーム同士の戦いになるので、負けないように頑張りたい。チームとしては嫌ですけど、個人としては同級生ですし、うれしいなと思いながら、いい勝負ができたらと願っています」と意気込んだ。