ソフトバンク柳田悠岐外野手(34)が、プロ野球史上69人目となる通算250号を放った。3回に楽天ドラフト1位の荘司から特大の130メートル弾を右翼席に突き刺した。今季12号ソロは20年以来、3年ぶりの3試合連続アーチ。チームは終盤に勝ち越し、連敗を2でストップ。首位オリックスとのゲーム差1をキープした。

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通算250号の記念Tシャツを着て、柳田は言った。「プロに入った時は1本も打てずにクビになると思ったので、信じられない数字です」。本拠地でプロ野球史上69人目の快挙を成し遂げた。「良かったです。勝ちゲームだったし。良かったです」。一時同点に追いついた殊勲の1発。柳田は謙虚に喜んだ。

1点を追う3回2死走者なしで、楽天荘司の初球を右翼席に運んだ。推定130メートルの特大12号ソロだ。「何を打ったかは分からなかったんですけど、たまたまいい打球がいきました」。20年8月21~23日のロッテ戦以来、3年ぶりの3試合連続アーチ。ダイヤモンドを1周すると、紫の記念ボードを掲げて歓喜に沸くファンに頭を下げた。

通称「ミスターフルスイング」。右に、左に、中堅に、250本のアーチを描いてきた。12本塁打はリーグ2位タイでチームトップ。34歳を迎えても怪力は健在。通算868本塁打を放った王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーも「彼は独特な打撃センスを持っている。泳がされてもあれだけ芯で打てるのは、球のとらえ方が良いから。泳がされてホームランになるのは他の選手にはないからね」とうなずいていた。

藤本博史監督(59)とは11年に入団した“同期”。1年目の頃は、2軍戦の後に毎日のようにマンツーマンで打撃指導を受けてきた。「めっちゃ練習やった記憶しかないです。素振りとか。めっちゃやらされました」。柳田は苦笑いするが、愛弟子の活躍が何よりうれしいのは藤本監督だろう。指揮官は「僕のホームラン数もサイクルヒットも全部抜かれたから。いつ抜くんかなぁって思ってたらすぐに抜いた。すごいバッターですね」と最敬礼した。

チームは同点の8回、暴投間に三塁走者の周東がヘッドスライディングで決勝点をもぎ取った。連敗は2で止まり、首位オリックスとのゲーム差1をキープした。「次はチャンスで打てるように、練習からまた頑張ります」。ソフトバンクが誇る主砲はどこまでも謙虚にヒーローインタビューを終えた。【只松憲】

【動画】ソフトバンク柳田悠岐が通算250号の同点弾「完璧」「打った瞬間」球場は大歓声

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